介護で疲れた自分に息抜きを!在宅サービス「訪問介護」とは

日本は少子化と高齢化が同時に進行!このまま続くと一体どうなる?で紹介されているように、「高齢社会」を経て「高齢化社会」、次いで「超高齢化社会」となった日本。いまや人口の約4分の1が高齢者であると言われています。

それに伴い介護する側の人口も増加しており、先の見えない介護に悩み、苦しんでいる方も多くいると思われます。介護うつや、介護を苦にした自殺もニュースで取り上げられるようになり、介護のあり方が問われるようになってきているのです。

そんな社会背景の中、介護サービスの1つである訪問介護をうまく利用することが、介護をする側・される側双方のより良い関係を目指す上で重要だという声があります。一人で頑張る事だけが介護ではありません。

そこで今回は、訪問介護とは何か・この超高齢化社会の中でどう活用していくか、という点について紹介したいと思います。

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 在宅介護のカナメ、訪問介護とは

手を取り合う母と娘

介護していくことになったとき、大きく分けて「施設介護」と「在宅介護」の2つに分かれますね。

「在宅介護」をしている人にとって、最も身近な介護士として接する事になるのが訪問介護です。

訪問介護では、訪問介護職員、つまりヘルパーが直接家まで来て身辺の介護をするのですが、サービスの提供にあたって、無資格の者は派遣できない決まりとなっています。
つまり、必ず介護のプロが派遣されるのです。

掃除、洗濯、調理はもちろんのこと、トイレや着替えの手伝いなど、介護全般の知識を一通り習得しています。介護を受ける方が何に困り、どういった手助けを必要としているのかを把握して対応できますし、「こうするとやりやすい・こうすると危険だ」、といったノウハウもたくさん持っています。介護に悩んでいる方にとって、こうしたヘルパーの助けはとても心強いものでしょう。

訪問介護を利用したい場合は、担当のケアマネージャーに相談してみましょう!

自宅で介護を受ける意味とは?

施設介護には施設介護の、在宅介護には在宅介護の良さがあります。

施設介護は、文字通り『施設』で介護を行います。

介護を受ける方が自宅ではなく施設で、普段会わない方と顔を合わせたり、自宅の窓からは見られない景色を見たり、季節を感じたりすることができます。

こうした刺激は私たちにとっては当たり前のことですが、普段自宅のみで過ごしている方にとってはわりと新鮮なものです。

心地よい刺激を受ける事で脳は活性化され、認知症やうつ病の予防にも繋がります。顔見知りを作ったり、レクリエーション活動に参加したりすることで、生きがいや楽しみができることもあるでしょう。

また、介護を行う側も、空いた時間を自分のために使う事ができます。うまく活用していく事で、双方にとって有意義な時間が過ごせそうですね。

では、在宅介護のメリットとは何でしょうか。

施設介護とは逆で、慣れ親しんだ『自宅』で介護を受けられるという点が大きなポイントになるでしょう。

住み慣れた部屋、嗅ぎ慣れた匂い、懐かしい思い出などを感じられる、よく知る空間にいることで安心される方も多いのです。また、もともと自宅以外の場所が嫌いで、どうしても施設介護は受けたくないという方もいます。無理をして連れ出せば大きなストレスになり、精神的な不安定に繋がる恐れもあります。

訪問介護を利用するメリット

介護を行う家族から見たとき、訪問介護は実践的な介護スキルを学べる、とても良い機会になるのです。

プロの介護方法を実際に見ながら学ぶことで、「こうしたら良かったのか」と初めて分かることもたくさんあるでしょう。施設などで介護をしている人からノウハウを教えてもらっても、それは所詮『施設』という介護に適した環境下での方法です。手すりの位置・部屋の広さ・段差の数・足元の滑り具合などは、その家ごとに違いますよね。

その点、自宅の環境に合わせた介助ポイントが分かる訪問介護は、介護を行う側にとって大きなヒントとなるはずです。

自分の介護の状況を知ってもらうこと、相談できることは心の助けにもなりますからね!

訪問介護は『ほう・れん・そう』がしっかりしている

病院関係者と家族

訪問介護は、ほかの在宅介護で利用するサービス、デイサービスなどに比べて、希望要望をスムーズにやり取りできるのが1つの特徴です。

訪問介護の事業所には必ず「サービス提供責任者」という役職の社員が常駐することになっており、連絡事項などがあればその日のうちにケアマネージャーに伝わります。この、「その日のうちに」というのがミソです。

全てを統括しているケアマネージャーが迅速に状況を把握できれば、何か対応に変更があったときでもスムーズに事が進みます。

例えば、「最近気分が落ち込んでいる・何か不安があるようだ…」といったことから、「体調がすぐれない、食事が取れていない」、「車椅子が壊れて移動ができない」といった緊急を要するものまで、密に連絡をとることで、その時々に合わせた支援体制をすぐに整えることができます。

状況によって多少の違いはあるかもしれませんが、利用者の情報伝達を事細かく、少しの変化でも見逃さないよう努めているのが訪問介護です。普段から自宅での様子をしっかり観察しているからこそ、出来ることですね。

訪問介護は具体的な話がしやすい

訪問介護の一番の利点は、利用者の意見をヘルパー、もしくは事務所のサービス提供責任者と、1対1で具体的に話し合いができるところにあります。

もちろんほかの在宅介護サービスにおいても随時相談はできます。が、デイサービスだと集団の和を乱すのではないかとしり込みしたり、お泊りサービスでは「預かってもらっている」という負い目から、多少の違和感も目をつぶったりする方が多いもの。

関わる人が限定されている分、少し込み入った相談もしやすくなりますね。さらに、実際に家に来てもらえることで、より具体的な話し合いができます。

利用者家族へも細やかな配慮ができる

驚くおじいさん

訪問介護のサービスを利用することで、利用者、つまり介護されている方とヘルパーとの間に信頼関係が生まれます。

介護はずっと順風満帆にいくとは限りません。残念なことですが、状態が悪化したり、歳をとって動きにくくなったりするといった状況も、いつかは覚悟しなければいけません。そうした状況を家族だけで受け止めるのは非常に辛いことです。在宅介護で眠れないなんて悩みもでてくるほど。これまで頑張って面倒を見てきたのに…、とても辛いですよね。

訪問介護スタッフは一緒に在宅生活を見守ったパートナーです。こうした家族の心にも真剣に寄り添います。不安や愚痴もあることと思いますが、一人で抱え込まずに共有して、ストレスを溜め込まないようにしましょう。是非気軽に話しかけてくださいね。ヘルパーは、介護者にとっても力になれる存在です。

細かな要望もどんどん相談していい

訪問介護を利用している方の中に、「家に来てもらって何だか悪い…」と、言いたいことを遠慮している方も多くいらっしゃいます.

しかし、ヘルパーも人間です。わからないことや、指示してくれたほうが助かる事だってあります。もちろん、すべての要望に必ず応えられるとは限りませんが、より良いサービス提供のために互いの認識のすり合わせ作業は積極的に行っておいた方が良さそうですね。

ヘルパーは各家庭の家事や介護に、その家のやり方があることを知っています。その方の意思を尊重するよう努めるのも、ヘルパーとして大事なことです。「困ったな」と思うことがあれば、自分の胸だけに留めるのではなく、一度相談してみましょう。

訪問介護はどうやって利用するの?

訪問介護のメリットについてお話してきました。介護をする側・される側どちらにとっても、大いに利用価値がありそうですね。では、どのようにして訪問介護を利用するかについても紹介しておきましょう。

訪問介護は、介護保険を申請して要支援や要介護などの認定がおりた場合に、限度額の範囲内で利用が可能です。サービス利用の希望がある場合、ケアマネージャーが専用の介護プラン(ケアプラン)を作成し、ヘルパーの事業所と契約することでサービスが開始となります。

現在の介護生活でどんなことに悩んでいるのか・今後どんな生活を送りたいのか、といったことを伝えてみましょう。

これからの時代、ますます介護は身近になり、同時に大きな負担となって私たちの前に立ちはだかります。できるところを自分たちでやるのも大事。でも、できない部分はプロの手を借りることも検討されると良いでしょう。より良い介護のため、一度視野を広げてみてくださいね。

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