ユニバーサルデザインってなに?在宅介護で役立つものもご紹介!

皆さんは「ユニバーサルデザイン」という言葉を聞いたことはありますか?

「名前は聞いたことがあるけど、どんなデザインのことを言うのかはよくわからない」

「在宅で介護をする時にユニバーサルデザインの物は使える?」

そんな疑問を持っていらっしゃる方もいるかと思います。

そこで、この記事では以下の3つのことを中心にお伝えします。

・ユニバーサルデザインとは
・ユニバーサルデザインの「7つの原則」
・在宅介護で利用したいユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインの基礎的な部分についてこの記事で学び、在宅介護や日々の生活に活かしてみてくださいね。

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ユニバーサルデザインってなに?

食事介護用の便利グッズ

まずは「ユニバーサルデザイン」そのものについて知るところから始めましょう。

ユニバーサルデザインとは、1980年代にアメリカのロナルド・メイス氏が「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザイン」を基本のコンセプトにして提唱した概念です。

この概念はなにも製品(商品)だけではなく、場所(環境)やサービスなども対象に含まれると考えられています。

ちなみに「障害者の権利に関する条約」においては以下のように定められています。

「ユニバーサルデザイン」とは、調整又は特別な設計を必要とすることなく、最大限可能な範囲ですべての人が使用することのできる製品、環境、計画及びサービスの設計をいう。(【障害者の権利に関する条約第2条(定義)】より)

引用元:http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000018093.pdf

条約の引用なので少し難しく感じるかもしれません。

簡単に言うと「特別な設計や調整がいらず、できる限り多くの人が利用できるデザイン」のことを「ユニバーサルデザイン」と呼びます。

この「できる限り多くの人」という「障害者」に限定していない点が「バリアフリー」と違うユニバーサルデザイン独自の概念と言えます。

ユニバーサルデザインには「7つの原則」がある

ユニバーサルデザインは「できる限り多くの人が利用しやすいデザイン」であることを説明しましたが、少し定義があいまいでわかりにくいかもしれません。

実はユニバーサルデザインには「7つの原則」があります。

ただ、この「7つの原則」が含まれているからユニバーサルデザインである、というわけではありません。

「7つの原則」はユニバーサルデザインとして世に出すときや、そうして出した製品・サービス等を見直すときに利用されています。それでは1つずつご紹介します。

1.どんな人でも公平に利用できること

「どんな人でも」とありますが、「できる限り、最大限の」という基本的なコンセプトがあるので、可能な範囲で多くの人が使いやすいデザインであることが大切ということになります。

2.使う上での柔軟性があること

「使い方」を例に出すと「この製品は○○をするためだけに使うものです!」という製品には柔軟性があると言えません。

「この状況ではこういう使い方ができるし、あの状況ではこういった使い方もできます」という風に、様々な状況・人が使えることが柔軟性があると言えます。これも大事な要素の1つです。

3.使い方が簡単で自明であること

せっかく多くの状況で使えて便利でも、使い方がとても複雑…これでは宝の持ち腐れです。

なので「使い方が簡単でわかりやすいこと」も重要視されています。

4.必要な情報がすぐにわかること

例えば各地の駅やショッピングモールなどにある「案内図」

それを見た人が行きたい場所に行くためには、道順などの情報が必要です。

ユニバーサルデザインを意識して作られた案内図では、矢印などのイラストを採用しているものもあります。

こうした工夫により、文字を読んで把握するよりも直感的にわかりやすくしているのです。

ユニバーサルデザインを活用した商品や環境を利用するために「必要な情報がすぐにわかること」も大事です。

5.うっかりミスを許容できること

うっかりミスというのは誤ったやり方・利用の仕方をしてしまったときのことです。

そうした時でも取り返しのつかないようなこと、例えば大ケガをしてしまう・すぐに壊れてしまうなどのことが起こりにくくすること、これが「うっかりミスを許容できること」です。

6.身体への過度な負担を必要としないこと

これは「自動ドア」がいい例です。

普通ドアを開けるとき、自分の手で押さなければいけません。これは体に負担をかけて利用していることになります。

しかし、力がない・力を出せない人もいらっしゃいます。

自動ドアであればドアの前に立つだけでドアが開くので、体に負担がほとんどかかりません。

利用者の体に負担がかかりにくい設計であることも大事なのです。

7.利用のための大きさと空間が確保されていること

代表的な例を挙げると、公共施設などで見ることができる「誰でもトイレ」があります。

その名の通り、男性・女性を問わないことはもちろん、車いすの方や子供連れの方、多くの荷物を抱えている方など、まさに「できる限り多くの人」が利用できるトイレです。

入り口が簡単に開けられるようになっていたり、通常の個室のトイレよりかなり広いスペースがあります。

こうした工夫もユニバーサルデザインにはよく取り入れられており、7つの原則の1つに数えられています。

在宅介護で利用したユニバーサルデザイン

おばあさんを支える夫婦

次に在宅介護の点から見て利用したいユニバーサルデザインを紹介します。

スロープ・手すりの設置

在宅介護となると、ご高齢の方が多い思います。加齢による足腰の衰弱はなかなか避けにくいものです。

代表的ではありますが、玄関にスロープを設置したり家の中に手すりを設けて移動しやすくしたりすることで、ご自身で移動する際や介護時の助けとなります。

ぜひ取り入れることを検討してみてください。

ユニバーサルデザインフードの利用

食事にもユニバーサルデザインを活用したものがあることはご存知でしょうか。

ユニバーサルデザインフードと呼ばれていますが、これは誰もが利用できる(食べられる)ような食品のことを指します。

ご高齢の方の中には、噛む力や飲み込む力が弱くなっている方もいらっしゃいます。

ユニバーサルデザインフードであればそういった方も食べやすいようにやわらかくなっていたりなどの工夫がなされています。

また、種類も主食(ご飯)だけでなく主菜(肉・魚など)や副菜(野菜など)もあるので、在宅介護のときの食事で役に立ちます。

バランスの良い食事を食べさせてあげたいけど、固さや飲み込みにくさが原因で栄養が少し偏ってしまうといった悩みを抱えている方はぜひユニバーサルデザインフードを活用してみてください。

在宅介護にはユニバーサルデザインを!

ここまで、ユニバーサルデザインとはいったいなんなのか、どんな原則をもとに世間で利用されているのか、また在宅介護で活かせるユニバーサルデザインをお伝えしました。

「できる限り多くの人が利用できるような設計(デザイン)」であるユニバーサルデザインの概念が今まで以上に日常で活用されるようになれば、どんな状況の人でも生活しやすい世の中になっていくと思われます。

また、在宅介護をする方達も積極的にユニバーサルデザインのものを利用することで、より在宅での介護がしやすくなったり、介護してもらう方にとっても嬉しい結果をもたらすと思います。

ぜひ皆さんの生活にユニバーサルデザインを取り入れてみてください。

介護者の負担を軽減してくれる?お助け介護ロボットとは!や、在宅介護の心配や負担を軽減!見守りや消臭などの便利グッズ!もご興味があれば参考にしてください。

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