【リハビリを嫌がる高齢者】拒否する理由と正しい対応とは?

高齢者がケガや病気でこれまで通りに身体が動かせなくなってしまった時、元の状態に少しでも近づくために高齢者向けリハビリ体操などのリハビリは欠かせません。

しかしながら、リハビリを嫌がる高齢者は意外にもとても多く、リハビリを拒否されて対応に困っているという家族やリハビリスタッフは後を絶ちません。

リハビリを嫌がる高齢者に対して無理やりリハビリを実施することは困難・・・。

というわけで今回は、高齢者がリハビリを嫌がる理由やリハビリを拒否されない対応についてまとめました。

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高齢者がリハビリを嫌がる理由とは?

当然のことですが、高齢者がリハビリを嫌がる理由はさまざま。

高齢者にリハビリをしてもらうための対応もその人その人によって違ってきます。

理由を把握しないままの対応では、リハビリをすることで得られる効果をどれだけ説明しても、高齢者はリハビリに応じてくれないでしょう。

というわけで、まずは高齢者がなぜリハビリを嫌がるのかを考えることからはじめましょう。

高齢者がリハビリを嫌がる理由としては、大きく以下のものが挙げられます。

・身体的な理由でリハビリの意欲が低下している。
・精神的な理由でリハビリの意欲が低下している。
・認知症等によりリハビリの意義を理解できていない。

それぞれの理由について、詳細を深掘りしてみましょう。

身体的な理由でリハビリを嫌がる高齢者

リハビリを拒否された場合、身体的な理由で嫌がっている可能性を考慮しましょう。

身体的な理由とは、全身のさまざまな痛み、発熱、低血圧、栄養不良、倦怠感、疲労感、体調不良、風邪などの身体的不調のこと。

これらがあれば、誰だって起き上がりたくない、動きたくないと思いますよね。

精神的な理由でリハビリを嫌がる高齢者

精神的なものに起因するリハビリ拒否には、さらにさまざまな理由が隠されています。
次からの項目で詳しく説明していきます。

自暴自棄になってしまっている

急なケガや病気で身体が動かなくなってしまうと、悲嘆や怒りで自暴自棄になってしまう高齢者もいます。

このような場合、高齢者は感情的になってしまっているため、リハビリの必要性だけを訴えてみてもあまり意味がありません。

リハビリに対して懐疑的になっている

せっかく辛いリハビリを頑張っていても、なかなかすぐに効果が表れない場合もあると思います。

周囲はリハビリを、行えば確実に改善する絶対的な治療ではないと理解できていても、高齢者自身は「これほど頑張っているのにどうして」と虚無感を感じている場合も。

思ったように効果がでない状態が続くと「リハビリをしても意味がない」という気持ちに繋がり、リハビリを嫌がるようになってしまうのです。

認知症などによりリハビリを嫌がる高齢者

認知症などによりリハビリを拒否される場合、リハビリの意義や目的を理解できていない、もしくは忘れてしまっている可能性があります。

いくら懇切丁寧に説明したとしても、記憶が定着しないため、その時は理解できてもすぐに内容を忘れてしまうのです。

もしも『このリハビリをなぜするの?』といった反応をしているのであれば、この可能性を疑ってみた方が良いかもしれません。

リハビリを嫌がる高齢者にはどう対応すれば正解?

ひとくちに「リハビリを嫌がる」と言っても、その裏側にはさまざまな理由が隠されていることをご理解いただけたかと思います。

冒頭でも書いたように、嫌がる理由の数だけ対応の仕方がありますから、ひとつひとつの理由に対しての対応を紹介していきたいと思います。

身体的な理由でリハビリを嫌がる高齢者への対応

身体的な不調がある場合にそれを無視してまでリハビリを実施したところで、期待したとおりの効果を得ることは難しいでしょうし、今後のリハビリへの参加意欲を高齢者が無くしてしまうかもしれません。

まずは高齢者自身に確認したり様子を観察するといった対応をして、身体的不調が表れていないかを確認しましょう。

発熱などの体調不良や、身体的な痛みがある場合、病院に受診して薬を処方してもらうなどして、まずは身体的な不調を治療する対応をとりましょう。

高齢者がリハビリを嫌がることに対してイライラしてしまう方も多いようですが、
高齢者自身の意欲や協力が無くては良いリハビリは成り立たないのですから、
リハビリは無理して絶対行う必要があると考えるのではなく、高齢者の状況に合わせて高齢者と共に考えながら行っていくものだという意識を持って対応すると良いでしょう。

自暴自棄になっている高齢者への対応

怪我をしたばかりで元の状態に戻れないショックなどから自暴自棄になっている高齢者がリハビリを拒否している場合、

少し時間をおいてみる必要があります。

その状態の高齢者自身にとって必要なのはリハビリうんぬんより、今後の人生をどう生きていけばいいのか、自分自身の状況と向き合う時間を用意してあげることです。

話を傾聴し、相談に乗るなどの対応をしながら、今後送りたい人生観に沿ったリハビリのアイディアを提供していくことで、徐々にリハビリをしてくれるようになることでしょう。

懐疑的になっている高齢者への対応

結果がでないと嫌になってくるのは誰でも一緒ですよね。

もちろん、ケガや病気をする以前の状態に戻ることがもっとも望ましい結果ですが、場合によっては難しいことも。

高齢者にリハビリを信じて頑張ってもらうためにも、リハビリのゴールを明確にして対応しましょう。

注意点としては、高い目標設定だけをしてしまうとその分挫折感も大きく、達成されなかった時に強い反動となって返ってくる恐れがあるため、高齢者本人とも相談のうえ双方が納得できる現実的なゴールを設定しましょう。

また、大きなゴールだけを設定するのではなく、その途中途中で達成すべき目標も合わせて考えるように対応してください。

リハビリは長距離マラソンのようなものですから、遠くにあるゴールだけを見ていては途中でバテてしまいます。小さな目標を乗り越え、その都度達成感を味わうことで、ゴールまで走り抜く気力を保つことができるのです。

例えば、足を怪我して歩けない高齢者に対して、

『このリハビリをすれば1年以内に歩けるようになると思います。頑張りましょう』

と伝えるより、

『このリハビリをすれば、1週間程度で立ち上がれるようになり、2週間程度で30秒以上立っていられるようになり、1ヶ月程度で歩行器を使って歩けるようになり、3ヶ月程度で手すりを使って歩けるようになり、半年以降は手すり無しでも歩けるようになり、1年以内にしっかりと歩けるようになる。という考えのもと行っていくリハビリです。もちろん人によって大きく差はありますが、頑張りましょう』

と伝えた方がとても効果的ですよね。
毎日どれだけ努力すればいいのか、その努力はどういう結果をもたらすのかを明確にして対応していくと、懐疑的な気持ちも無くなりリハビリをしてくれることでしょう。

認知症などによりリハビリを嫌がる高齢者への対応

この場合は、リハビリを嫌がるというよりは、『なぜこのリハビリをしなくてはいけないの?』という気持ちから嫌がっていることが多いかと思います。

ですので、認知症などを患っている高齢者がリハビリを嫌がる場合は、その都度リハビリの意義を説明し、理解を得てからリハビリを行うよう対応すればトラブルなくリハビリを実施できるでしょう。

その都度の説明でもリハビリを嫌がる場合は、家族・リハビリスタッフ・本人とともに相談をしてリハビリ自体の内容を変更したほうが良いかもしれません。

身体的な理由の部分でも書きましたが、高齢者自身の協力が無ければ良いリハビリにはつながりませんので、認知症で嫌がっているだけだからと、無理やりリハビリを実施しようとするのだけはやめましょう。

何をしてもリハビリを嫌がる高齢者への対応

こちらがどれだけリハビリをしてもらうために上手な対応をしたとしても、リハビリを嫌がる高齢者はいることでしょう。

そういう場合、実際にリハビリを乗り越えた、あるいは今まさに挑戦している体験者からの話をしてもらうことは非常に有効的です。

同じリハビリ体験者からの話は素直に聞いてくれやすいですし、リハビリスタッフには質問しないようなことも、同じリハビリ体験者には質問しやすいですので、高齢者の不安を取り除く手助けになってくれるはずです。

なにより、リハビリで徐々に状況が改善されているリハビリ体験者を見ることで「自分も頑張ろう」という意欲にも繋がることでしょう。

また、費用は掛かりますが、専門家の指導のもとリハビリができる訪問リハビリも一つの手になります。

リハビリ拒否からの廃用症候群に注意!

リハビリを嫌がる高齢者に注意していただきたいのが『廃用症候群』というもの。

廃用症候群(はいようしょうこうぐん、英: disuse syndrome)とは、安静状態が長期に渡って続く事によって起こる、さまざまな心身の機能低下等を指す。生活不活発病とも呼ばれる。

参照元:wikipedia

怪我をした箇所をしばらくの間動かさないでいると、怪我が治った後、以前のように動かせなくなった経験はありませんか?

実はそれこそまさに『廃用症候群』

廃用症候群は誰にでも起こりうるものですが、筋力が弱っている高齢者はとりわけ発症しやすく、1週間寝たきりの状態でいると10~15%程度の筋力低下が見られることもあると言われています。

寝たきりでいて足の間接を動かなさい状態が続くことで、足の間接が伸びきって曲がらなくなってしまったり、逆に足が曲がったまま伸びなくなってしまったりといった症状をひきおこすことも・・・。

低下した筋力を取り戻すには相当なリハビリが必要になってきますので、そのせいでリハビリ拒否の負のサイクルに陥ってしまう可能性も考えられます。

こういったことにならない為にも、元気なうちからリハビリをする習慣をある程度つけておくことも大切なのです。

まとめ

今回はリハビリを嫌がる高齢者の理由とその対応をまとめてみました。

リハビリを嫌がる高齢者の状態や気持ちを考慮して、それにあわせた対応をしていく事が重要なようですね。

もちろんここに書かれているだけがリハビリを嫌がる理由ではないと思います。

『こんな理由でリハビリを嫌がられていたけど、こう対応したらリハビリをしてもらえた!』なんて体験談があればいつでもコメントお待ちしております!

また、自分自身の身体も非常に大切です。腰痛を軽減させる方法家でお手軽にできる憂鬱を吹き飛ばす方法なども参考に、自分自身の負担も軽減していきましょう。

最後まで閲覧ありがとうございました!

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