在宅介護で終末期を迎える!家族にできることとは?

人は皆、平等に年を取り、やがて最期の時を迎えます。

その最期の時を、自宅で迎えたいと希望する方は多く、近い将来、終末期を在宅介護で迎えることが当たり前となる時代もやってくるかもしれません。

そんな終末期を迎えた時、家族や周りの方にできることには、一体どんなことがあるのでしょうか。

この記事では、在宅介護で身内の死や、終末期を迎える場合、それを支える家族としてどのようなことができるのか、また、どのような注意や配慮が必要となるのかを紹介していきます。

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終末期とは

おばあさんの優しい手

終末期とは一般的に、治療しても完治する見込みがなく、死が避けられない状態のことを指します余命としては6ヶ月程度と言われることがありますが、実際には数ヶ月~数週間と、6ヶ月より短い場合もあります。

「貴方の寿命は後、半年です」

もし自分がそんな宣告を受けたら、一体どんな気持ちになるでしょうか。

残りの寿命を宣告されるのとされないのとでは、想いに大きな差が生まれてくるはずです。そこで、どんな想いになるのか?をみていきます。

終末期を迎える方の想い

終末期を迎える方の想いを知ることは難しいですが、より近づくために、厚生労働省の調査資料などをもとに、終末期を迎える方が過ごしたい場所や、抱える痛みを見ていきます。

終末期をどこで過ごしたいか

この記事をご覧になっている皆さんは、もし自分の余命を知り、残された時間が短いことを知った場合、どこで、誰と、どのように過ごしたいですか?

出典元:人生の最終段階における医療に関する意識調査報告書(厚生労働省)

一般の方の多くは「自宅で人生の最終段階を過ごす」ことを希望しています。

このことから、家族が終末期を迎えた方にしてあげられることの1つとして、可能な限り自宅で過ごせるよう、環境を整えてあげることが挙げられるかと思います。

しかし、現状はどうでしょうか。

厚生労働省が発表した「人口動態統計年報 主要統計表(最新データ、年次推移)」によると、2010年に自宅で亡くなった方は、全体の12.6%となっており、依然として多くの方は、自宅ではなく医療機関などで死を迎えていることが分かります。

病院や施設側としても、患者の「終末期は自宅で死を迎えたい」という希望に理解を示し、最大限の努力・配慮をして頂けることが多いようですが、実態は、希望と大きくかけ離れてしまっています。

終末期の方が抱える多くの痛み

キューブラー・ロスによる「死の受容プロセス」によると、人は自分の死を悟ってから5つの段階を経て、死を受容するようになるとのことです。

それぞれの段階には特徴があるので家族としては、患者本人が今どのステージにいるのかを見極めてから、できることを考えていくことが大切です。

以下、その5段階を示します。

死の受容モデル(第1段階~第5段階)

第1段階:否認と孤立
患者は大きな衝撃を受け、自分が死ぬということはないはずだと否認する段階。「仮にそうだとしても、特効薬が発明されて自分は助かるのではないか」といった部分的否認の形をとる場合もある。

第2段階:怒り
なぜ自分がこんな目に遭うのか、死ななければならないのかという怒りを周囲に向ける段階。

第3段階:取り引き
延命への取引である。「悪いところはすべて改めるので何とか命だけは助けてほしい」あるいは「もう数ヶ月生かしてくれればどんなことでもする」などと死なずにすむように取引を試みる。神(絶対的なもの)にすがろうとする状態。

第4段階:抑うつ
取引が無駄と認識し、運命に対し無力さを感じ、失望し、ひどい抑うつに襲われなにもできなくなる段階。すべてに絶望を感じ、間歇的に「部分的悲嘆」のプロセスへと移行する。

第5段階:受容
部分的悲嘆のプロセスと並行し、死を受容する最終段階へ入っていく。最終的に自分が死に行くことを受け入れるが、同時に一縷の希望も捨てきれない場合もある。受容段階の後半には、突然すべてを悟った解脱の境地が現れる。希望ともきっぱりと別れを告げ、安らかに死を受け入れる。

出典元:Wikipedia

終末期には誰もが明確にこの段階を辿るわけではありません。人によっては、各段階を行ったり来たりする場合もあるため、何かしらの行動を考えている場合は、よく観察して、終末期を迎える方の抱える痛みを慎重に見極めましょう。

また、終末期に限った話ではありませんが、終末期では特に本人の意思を尊重したQOL(Quality of life=人生の質・生活の質)重視のケアに努め、心穏やかに、最後まで自分らしさを保てるような配慮が必要になってきます。

家族ができること、気をつけること

おばあさんと娘

終末期を迎える方を自宅で看取る!と決める前に、支える家族にも限界があることを知っておく必要があります。

終末期を一緒に過ごす家族には、ほとんどの時間をケアにあてる必要がでてきます。また、医療的管理が必要となる場合が多いため、気の休まる時間が少ないことに悩まされたり、いつケアの終わりを迎えるかが分からないため、身体的・精神的な負担・ストレスが増大していくことが考えられます。

終末期の家族にできることとして『自宅で終末期を過ごしてもらう』を考えたとしても、ケアによるストレスで共倒れしないよう、家族として本当にケアし続けられるのか?を話し合うことが必要となります。

また、家族だけでケアのすべてを行おうとせず、担当のケアマネージャー等に相談したうえで、訪問看護や訪問介護などの公的サービスを充分に使い、できる限り自分たちの負担・ストレスを軽減することが重要だといえます。(参考:在宅介護の負担を軽減する訪問介護とは?

最後に

「終末期を自宅で過ごし、家族と穏やかな最期を迎える」という希望を叶えるためには、家族が充分に支えられるほどの環境整備と、公的医療・介護サービスの利用、医療関係者の助言が欠かせません。

決して、家族にできることは?家族にできることは?と抱え込まないようにしてください。家でできる憂鬱を吹き飛ばす方法も参考にして頂ければと思います。

訪問介護、訪問入浴など、様々なサービスを利用しながら、終末期を共に過ごすことが重要だといえます。

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