高齢者に多い病気や怪我とは?予防方法も紹介!

自分自身が高齢者となったとき、一体、どのような病気や怪我をしやすく、どのようなことに気を付けなければいけないのでしょうか?

今回は、そんな疑問を解消するべく、厚生労働省の平成26年(2014)患者調査の概況をもとに、高齢者の方に多い病気や怪我をまとめたので、自身や周りの方の生活を見直すきっかけにして頂ければ幸いです。

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サイレントキラー!高血圧・高脂血症

心拍数を測るおじいさん

高血圧性疾患 10,108,000人

高脂血症 2,062,000人

出典:厚生労働省の平成26年(2014)患者調査の概況(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/)を加工して作成

「高血圧の方」と聞くと、周りに1人や2人、該当する方を思いつくのではないでしょうか。そんな知名度の高い言葉ですが、侮るなかれ。高血圧は症状が分かりにくいことに加え、脳梗塞や動脈硬化などの様々な病気を引き起こす原因であることから、サイレントキラーと呼ばれているのです。

食生活や運動不足など、生活習慣が原因で高血圧になってしまう方も多く、歳をとることで運動をしなくなった方や好き嫌いが激しい方は特に注意が必要です。

加えて、血液中のコレステロールや中性脂肪などの値が高くなる高脂血症も罹患者数が多いため注意が必要となります。

予防法

1. 減塩

高血圧と言えばいえばすぐに「減塩」と結びつく方も多いと思います。健康な日本人の成人男女が当面目標とすべき1日の食塩摂取量は各々8g未満と7g未満とされていますが、最近の調査結果によると何れも平均2g程度(濃口しょう油に換算すると小さじ2杯強に相当)上回っている状況です。また既に高血圧となっている方では1日6g未満とすることが推奨されています。

2. 野菜や果物を積極的に食べる

野菜や果物には血圧を下げる働きのあるカリウムという栄養素が多く含まれています。積極的に食べるよう心がけましょう。まず野菜料理は毎食1皿以上食べるようにしましょう。生のままで食べるよりも加熱すると「かさ」が小さくなり、容易にたくさん食べられるようになります。1日当たり小鉢で5-6杯を目標に食べましょう。また果物は1日当たりバナナ1本とオレンジ1個程度を目安に食べましょう。
なお医療機関に受診している方は必ず担当の医師の指示にしたがってください。

3. 腹八分を意識し、体重をコントロールする

肥満することにより血圧は高くなります。原因となる過食を防ぐため、常に腹八分を心がけて食べるようにしましょう。また少なくとも週1回以上は体重を確認するようにしましょう。

4. ほどほどの飲酒量とする。

過度の飲酒は、高血圧の原因となることがわかっています。飲酒習慣を有する方の許容飲酒量は1日当たり日本酒1合程度と考えられ、週1日以上の休肝日は設けるようにしましょう。
ただし既に何らかの理由で医療機関に受診している方は必ず担当の医師の指示にしたがうようにしてください。

出典元:栄養・食生活と高血圧(厚生労働省)
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-002.html)を加工して作成

気付きにくい!糖尿病

糖尿病 3,166,000人

出典:厚生労働省の平成26年(2014)患者調査の概況(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/)を加工して作成

歳をとるごとに、血糖値のバランスを整える役割を持つインスリンが減少することから、糖尿病は高齢者の方が特に注意しなければならない病気なのです。平成26年には実に3百万人以上の方が糖尿病と診断されています。

さらに糖尿病は、尿が多くなる・疲れやすくなるといった、日常生活でも起こりうる症状が表れることから、「加齢によるものだ」と、病気に気付かない恐れもあります。

そのため、身体の状態を診ることのできる健診には定期的に通い、糖尿病になっていないか?また、なりかけていないかを確認することをお勧めします。以下に糖尿病の疑いがある場合の基準値を引用させて頂くため、検診結果などをお持ちであれば、見比べて頂き、不安があれば、医療機関に足を運んでみてください。

次のうち、どれか1つでも満たした方は、糖尿病の疑い(糖尿病型)です。糖尿病型には、下記以外の基準もあります。

  • 空腹時血糖値(10時間以上絶食後の、早朝空腹時の血糖値)126mg/dL以上
  • HbA1c 6.5%以上

出典:国立研究開発法人 国立国際医療研究センター糖尿病情報センター

予防法

糖尿病の予防のためには、カロリーをとりすぎないこと・運動をすること・アルコールをとりすぎないこと・タバコを吸わないこと・野菜や大豆製品や海草やきのこなどを多くとることなどがあげられます。特に砂糖の入った飲み物をとりすぎる習慣のある人では、糖尿病のリスクを高めます。肥満も糖尿病のリスクを高めますが、日本人ではやせていても糖尿病になりやすい人がいますので、肥満や過体重のない人でも注意が必要です。

出典:糖尿病(厚生労働省)(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-002.html)

死に至る確率が高い?心筋梗塞や脳梗塞

ベッドの上でせき込むおばあさん

心疾患(高血圧性のものを除く) 1,729,000人
脳血管疾患 1,179,000人

出典:厚生労働省の平成26年(2014)患者調査の概況(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/)を加工して作成

心筋梗塞や脳梗塞は動脈硬化などが原因で突然起こる、死に至る確率が高いとても怖い病気なのです。脳血管疾患は平成27年の死因第4位ともなっております。

また脳梗塞は、仮に助かったとしても後遺症が残ってしまう可能性が高いため、予防しておきましょう!

予防法

血管は歳をとることで固くなってしまうので、高齢者の方は血管を固くしない食生活をするよう、特に気を配る必要があります。

・禁煙
・バランスのとれた栄養を摂る
・1日の必要量のカロリーを摂取
・適度な有酸素運動

「分かってはいるけど行動に移すのが面倒」と思えるような基本的な内容ばかりですが、意識的にちょっとした健康習慣を日常生活に取り入れることが予防につながっていくのです。

万病のもと?骨折

骨折 580,000人

出典:厚生労働省の平成26年(2014)患者調査の概況(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/)を加工して作成

歳をとると、骨が弱くなったり、運動機能の低下が原因で骨折をしやすくなります。

「ただの骨折」と思うなかれ、骨折すると、当たり前ですが動きにくくなります。すると、それが原因で徐々に寝たきりとなり、身体の筋力がどんどん低下し、例え骨折が治ったとしても寝たきりとなる恐れがあります。

寝たきりに近づくと介護の必要性もどんどん高くなってしまうため、滑って骨折することのないよう、階段の上り下りや段差がある場所には手すりをつけるなどの対策が必要となってきます。

予防

1. 1日3回の規則正しく、バランスのとれた食事をとりましょう。

欠食すると、カルシウムをはじめ必要な栄養素が不足する可能性が大きくなります。

バランスのとれた食事とは 
・主食(ごはん・パン・麺)、 
・副菜(野菜・きのこ・いも・海藻料理)、 
・主菜(肉・魚・卵・大豆料理) 
のそろった食事のことです。

カルシウムが不足しないように、副菜で緑黄色野菜や海藻類を、主菜で大豆料理をとるように心がけましょう。

2. 牛乳・乳製品を適量(1日に牛乳ならコップ1杯(200g=約200ml)程度)とりましょう。

また骨ごと食べられる小魚(しらす干し・さくらえび等)も重要なカルシウム供給源です。ただし、しらす干し等の食塩を比較的多く含む食品のとり過ぎは、食塩の過剰摂取につながりますので注意しましょう。

毎日の食事では、できるだけ食品は偏らないようにしましょう。それぞれの食品に様々な栄養素が含まれています。食事全体のバランスを保つことが大事です。さらに骨粗鬆症の予防においては、他の生活習慣病の予防と同様に食事におけるポイントに加え、身体活動を増加し適正体重を維持することが推奨されます。

出典:骨粗鬆症の予防のための食生活(厚生労働省)
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-007.html)を加工して作成

原因は未解明…パーキンソン病

身体が震える女性

パーキンソン病 145,000人

出典:平成17年(2005)患者調査の概況(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/05/index.html)を加工して作成

パーキンソン病とは、脳のドーパミンが減少して起こると言われている病気です。手足が震える・体を動かす動作が遅くなる・バランスがとりずらいといった症状がでます。

明確な原因はまだ分かっておらず、50歳を超えると発症する確率が高くなり、平成24年度には10万人以上の方の発症が確認されています。

もし、身体を思うように動かせなかったり、手足が震えるような症状が出た場合は、病院で検査をしたほうが良いでしょう。また、明確な原因が分かっていないため、確実な予防法というのも現段階では分かっておりませんが、栄養バランスの取れた食事や適度な運動は、その他の病気を予防するためにも非常に予防効果があるかと思いますので、是非、実践してください。

まとめ

今回は高齢者になって気を付けたい病気や怪我を紹介してきましたが、紹介した内容以外の病気や怪我も、食生活や運動など、日々の生活習慣に気をつかうことで、予防することができます。

歳をとるごとに身体を動かす機会や食に対する興味が減ってしまうかもしれませんが、前向きに、健康を意識することが長生きをするコツですので、この機に自分の生活を見直してみてはいかがでしょうか?

また、【年々増加】高齢者ドライバーの事故を予防するためにできることや、住宅火災の72%が高齢者?火事を防止するためにできることとは、も良ければご覧ください。

投稿者プロフィール

siki
学生時代に障害者になり
病気の治療と自立を両立するためにフリーランスとして活動をしています。
現在は、webライターをメインに
チラシ作成を中心としたイラストレーター
英語の翻訳を始めています。
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