【介護は突然】介護の事前準備として知っておくべき5つのこと!

「うちの親はまだ元気だし、介護なんて関係ないよ」

あなたは、こんな風に考えていませんか?

介護は突然やってきます。昨日まで元気だった親が、突然病気で倒れたり、骨折などで入院したりして、突然介護をしないといけなくなったということは珍しくありません。

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査(平成28年度)」によると、自分自身が要介護状態になった場合に備えて、経済的な準備をしている人の割合は”47.8%”となっています。

つまり、約半数の人が自分が要介護状態になったときの備えを行なっていないということ。これは、あなたからすれば、親が自分自身の介護の備えをしていないということになります。その場合、経済的な負担を強いられるのはあなたかもしれないのです…!

そこで今回は、次の5つにポイントを絞って、「介護の事前準備」についてお伝えします。

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介護の実態を知ろう

おばあさんを介助する夫婦

介護を経験されたことがない方は、「介護」というものがどんなものなのか、いまいちピンと来ないと思います。「介護」がどういうものかわからないのに適切な準備を行うことはできません。

野球やサッカーがどういうスポーツかわからないのに、必要な道具を準備できるわけがないですよね。それと同じです。事前準備を行ううえで、まず最初にするべきことは「介護の実態を知ること」なのです。

介護の実態を知るのに一番手っ取り早いのは、実際に介護を経験している人から話を聞くことです。しかし、身近に介護経験がある人がたまたまいればいいですが、「まわりに介護をしている人なんていないんだけど…」という方もいるでしょう。

そこで、実際に介護を経験している人が執筆した、『親の介護、いつまで続くの?この状態』と思ったら。を参考に、介護の現状を少しでも知って頂けれたらと思います。

また、手軽に読めるコミック風の本で「親の介護、はじまりました。」もお勧めです。

上下巻の2冊で構成されており、著者が実際に経験している介護体験をコミック形式でとてもわかりやすくまとめてあります。

  • いかに仕事との両立が大変か
  • 家族で支えあうことがどれだけ重要か
  • 介護制度を上手に利用することの難しさ

この2冊を読めば、「介護ってこういうものなのか」という介護の実態をおおよそ把握することができます。ところどころで著者のコラムが記述されているのですが、介護経験をしている人のリアルな内容が書いてあるのでとても参考になります。

「介護期間」と「かかるお金」について学ぼう

介護が始まる前に押さえておきたいポイントが2つあります。「期間」と「費用」です。

  • どれぐらいの期間介護しなければならないのか。
  • お金はどれぐらいかかるものなのか。

いざ介護が始まってから、「え、毎月そんなにかかるの!?」と慌てても、時すでに遅し…なんてことになりかねません。介護が始まる前に、「期間」と「費用」についてきちんと知っておけば、事前に準備ができます。

とはいっても、実はここはたいへん難しいところで、症状や利用するサービスによって「期間」や「費用」は人それぞれ…。ひとくちに「これぐらいの期間を見積もっておいてください」とか「いくらぐらいかかりますよ」とは言えないのが正直なところです。

ただし、ある程度の目安を知ることは可能です。生命保険文化センターの行なった「生命保険に関する全国実態調査(平成27年度)」がとても参考になるので、そのデータを元に「期間」と「費用」の目安についてお伝えいたします。

介護期間について

介護の期間を表現した図

参照元『生命保険文化センター:生命保険に関する全国実態調査(平成27年度)』より作成

介護期間の平均は、「4年11ヶ月」です。

とはいえ、グラフをご覧いただいておわかりいただける通り、6ヶ月未満から10年以上のケースまで、人によって介護期間はピンキリ。さらにいうなら、50%近くの方は4年以上介護をされています。

被介護者の症状によっては、平均より長期化するケースも十分にありうるということを理解しておいた方が良いでしょう。

介護にかかる費用について

介護の費用を表現した図

参照元『生命保険文化センター:生命保険に関する全国実態調査(平成27年度)』より作成

介護費用(月額)の平均は、「7.9万円」です。

在宅で介護するのか、施設に入所するのかで費用は大きく変わります。また、月額費用とは別に、住宅をバリアフリーに改修したり、介護用のベッドを購入するなど、一時金がかかる場合も多く、一時的な費用の平均額は80万円にものぼります。

この一時的な費用の平均額に、お伝えしてきた介護期間と介護費用の平均を掛け合わせておおまかな介護費用を見積もった場合、介護にかかる平均額は以下の通りです。

『80万円+(7.9万円 × 4年11ヶ月)=546万1千円』

何度もお伝えしているように、あくまで目安ではありますが、少なくともこれぐらいの金額はかかる可能性があることを理解しておくべきでしょう。

親の状況を把握しておこう

親が元気なうちに親の状況を把握しておくことはとても大切です。小さい頃からずっと一緒に生活してきていても、案外知らないことは多かったりします。

  • どれぐらいの貯金があるのか?
  • どんな保険に入っているのか?
  • 在宅介護と施設介護のどちらを希望か?
  • 楽しみは何か?
  • 最期はどこで迎えたいか?

踏み込んだ質問なので、親子といえどもきいてみるのは結構勇気がいるかもしれません。しかし、介護が始まるとそれこそ聞けなくなってしまう可能性があるため、元気な今だからこそ聞いておくべきです。

厚生労働省のホームページから『「親が元気なうちから把握しておくべきこと」チェックリスト』という、質問が一覧化されたファイルがダウンロードできるので、ぜひプリントアウトしてご両親に書いておいてもらうことをオススメします。

「親が元気なうちから把握しておくべきこと」チェックリスト(厚生労働省 / 仕事と介護の両立支援)

上記のリンクからたどっていただければ、チェックリストをダウンロードいただけます。確認してみてください。

仕事との両立をする上で利用できる制度を知っておこう

円陣を組む社会人

継続的に介護をする上で問題となるのが、仕事との両立。そこで、介護が始まる前にぜひ確認しておきたいのが、会社の「就業規則」です。

家族を介護する人は、法律上認められている「介護休業」と「介護休暇」の2つの制度が利用可能です。

「介護休業」とは、最大93日間を限度に3回まで分割して利用でき、賃金の67%が支給されます。一方で、「介護休暇」とは、家族1人につき1年度で最大5回まで有給休暇を消化せずに利用できる制度です。通常、「介護休暇」については賃金は支払われませんが、会社によっては給与の何%かを支給してくれるところもあります。

現在、介護離職は大きな社会問題となっているため、介護が必要になった場合は、勤務時間を短縮したり、在宅勤務に切り替えるなど、会社側が柔軟に対応してくれるケースも多々あります。

いざ介護が始まる前に、あなたが勤務している会社の就業規則を確認し、どのような制度があるのか把握しておくのがよいでしょう。

在宅介護と仕事の両立!介護が始まったら仕事は辞めないといけない?も参考にしてください。

介護が始まったらまず頼るべきところを覚えておこう

「地域包括支援センター」をご存知でしょうか。

介護をしなければならなくなったら、まずお住いの地域の地域包括センターに相談してみてください。ここでは、保健師、主任ケアマネージャー、社会福祉士が置かれ、それぞれの分野のプロが相談内容に応じてワンストップで対応してくれます。行政機関をたらい回しされることがありません。

要介護(要支援)認定や、施設の利用など、いざ介護が始まると考えるべきことが山のように出てきます。こういったことはプロに相談するのが1番です。

「介護が始まったら、まずは地域包括支援センターへ相談すればいいんだな」と、介護が始まる前にこれだけ覚えておいてください。

詳しくは、介護を始める前の行動を参考にしてください。

まとめ

介護は突然やってきます。いつ始まるかわかりません。ご両親が65歳を迎えるまでにはきちんと準備をしておくことをオススメします。

とはいえ、最も大切なのは健康であることです。もちろん家族のことなので、いざ介護が必要になればほとんどの人が懸命に介護されるでしょう。しかし、普段からご両親とよくコミュニケーションをとって、食事・運動・睡眠に気をつけてもらい、元気で長生きしてもらうのがお互いにとって1番だと思います。

介護の準備はきちんとした上で、元気で長生きしてもらうため、最大限努力することを忘れないようにしましょう。

また、理想的な介護をするためにも、介護って結局何をすればいいのか?理想的な介護とは?も参考にしてみてください。

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