【在宅介護で注意】「私って介護うつ?」その原因や対策とは?

近年、日本は少子高齢化の影響により在宅介護を行う家庭が増えてきました。

しかしながら、在宅介護を行う介護者には介護経験の無い方が多く、介護の負担から「介護うつ」になってしまう方が急増しています。

今回はそんな介護うつの原因や、どうすれば介護うつを防げるのかといった対策まで紹介していきます!

明日はわが身の在宅介護。「介護うつ」への対策を知り、これからの未来に備えましょう!

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介護うつとは?

うつ状態の男性

「介護うつ」といってもあまり聞き覚えが無い方が多いでしょう。

実は「介護うつ」いう病名があるわけではなく、介護を行う上でうつになってしまうことを総じて「介護うつ」と呼んでいるのです。

冒頭でも紹介しましたが、日本の少子高齢化は悪化し続けており今や日本国民の4人に1人は高齢者といった現状。

介護を必要とする方が増加⇒在宅介護を行う方が増加介護うつになる方も増加

という流れで増え続けているのです。

在宅介護を行う介護者の多くは、それまで介護に関わったことのない普通の主婦の方や会社員の方がほとんど。

在宅介護の負担をうまく消化する事ができずに、時に心中や自殺などに発展するケースもあり、深刻な問題とされています。

今後ますます介護うつの人数が増加していくことが予想される日本では、安全な在宅介護を行っていけるように介護うつへの対策をしっかりとしておくことが重要視されているのです。

これって介護うつ?症状チェックポイント6つ

口から魂が抜ける女性

あなたは介護を頑張りすぎていませんか?

うつの症状は初期の段階では本人でも気が付かない場合がほとんど。

介護うつかどうかを正確に調べるためには専門の医療機関を受診して頂くべきですが、うつ状態の症状をいくつか紹介しておきます。多く当てはまる方は要注意。なるべくはやく病院へ行きましょう。

食欲の異常

「食事を食べたいと思えない」「食べても美味しいと思えない」といった状態が続いていませんか?

例えば、以前なら朝昼夜と三食おなかがすいていたのに、今は夜しかおなかがすかないなんて方も要注意です。

睡眠の異常

睡眠の異常といっても「寝てもすぐに目が覚めてしまう」「体が疲れているけど眠れない」などの症状は生活に支障をきたさない限り放置されがちな傾向にあります・・・。

しかしながら睡眠はストレスを発散させ、介護うつを予防する為にとても大切な時間です。

人間は8時間以上の睡眠を取る必要があります。しっかりと睡眠時間を確保できていない方は要注意です。

活動意欲の低下

風邪をひいているわけでもないのに体がだるく感じることが多くなり、「何もしたくない」という気持ちになってしまいがちに。

これまで好きだったことですらやる気が起きず、頑張って始めてみても楽しいと思えない。なんて方は要注意です。

焦りや不安を感じやすい

特に何も無い時でも、不安が押し寄せて落ち着かない。

誰かに何を言われたわけでもないのに、焦りを感じて勝手にイライラしてしまっている。

周りの物音や人の行動に過敏に反応してしまい、神経質な状態になっている方は要注意です。

気分低下・思考の異常

気分が落ち込み易く、どんなことをするにしても億劫な気持ちになってしまいがちに。

人と話をすることや、人の事を考えることが面倒になってしまい自分自身の世界に閉じこもりがちに。

物事をポジティブにとらえることができなくなり、被害妄想的な思考をしてしまったり、判断能力が低下してしまうことも。

いかがでしょうか。一つでも心当たりがあれば、一度在宅介護への取り組み方を見返してみると良いでしょう。

介護うつの原因

おばあさんを介助するおじいさん

なぜ介護をしているとうつになってしまいやすいのでしょうか?

調べてみると『介護特有の辛さ』が介護うつの原因に大きく関わっていました。

体が辛い

まず挙げられるのは身体的な負担。

・隣にたって支えながら歩く、車椅子を押す
・ベッドから車椅子へ抱きかかえて移す
・オムツを1日何回も交換する

こういった介助は身体的な負担がとても大きいです。
人ひとりの体重は40〜50キロ程度ありますし、体格の良い方であればそれ以上になるでしょう。

当サイトでも、腰痛軽減グッズや介助方法などをまとめた記事を作成しておりますが、在宅介護での介護者の多くは中年あるいは高齢な方。慢性疲労や腰痛になりやすく、毎日の身体的な負担は大きなストレスに繋がっています。

頼れる人がいない

最近は高齢者夫婦+子供一人、などの核家族が増えています。こうすると当然、子供一人で両親を介護しなくてはならなくなり、介護者にかかる介護の負担が大きくなります。

昔の日本は3世帯同居が珍しくありませんでした。おじいちゃん・おばあちゃんを娘が介護するときもあれば、孫が手を貸すこともあったでしょう。

一人の高齢者に対しサポートできる家族が複数いることで、介護者一人あたりの負担を軽減することができたのです。

また地域の繋がりも昔に比べて希薄になっている現代では、
「歩くのが大変だろうからゴミを出しておきますね」
「たくさん煮物を作ったからお裾分けです」
なんて光景も減ってしまいました。

家族も頼れない。
地域の人も頼れない。
ましてや頼り方がわからない。

こうして周りに頼れず介護をしていくことになった方は「私が頑張るしかない!」と自らを追い込んでしまい、ストレスを解消する為の話し相手すらいない場合もあるのです。

完璧を求めてしまう

真面目な方ほど陥りやすく、少しのミスも許されない、自分の親なのだからしっかり介護をしないといけない、と頑張りすぎるパターン。

相手は人間ですから、マニュアル通りにいかないことは日常茶飯事。こちらが頑張れば全てうまくいく、というものではありません。医療や介護のプロでさえ、チームを組んで介護方法を検討しあい、時に失敗し、試行錯誤を繰り返して行っているのです。ちょっとの失敗は当たり前、次に活かせるようにしよう、と気楽に構えることも必要なのです。

経済的な負担

介護保険をはじめ、高齢者や障害者に対する支援制度は多々あります。介護保険で認定が降りれば介護サービスを1割〜2割(又は3割)負担で受けることが可能ですし、福祉用具や住宅改修も補助を受けることができる場合もあります。

そうした制度を知らずに、自分のお金をたくさん使ってしまうことで経済的に困窮する方もいるでしょう。介護の為に勤めていた会社を退職し、収入自体が激減する人もいます。

【在宅介護と介護施設】費用はいくら違ってくるの?でも細かく紹介していますが、無理なく介護をするため、助けになる制度を知ることもとても大事です。

終わりが見えない不安

介護に終わりはありません。あるとすれば介護される側が亡くなったときですから「終わって欲しい」ともなかなか言えません。

それにプラスして日本の少子高齢化は今尚続いており、先の見えない不安が介護者を苦しめます。

更に相手は高齢者です。複数の病気を抱えている方もいますし、体力が低下している方もいます。介護を頑張っているにも関わらず「歩けなくなった」、「前より記憶力が悪くなった」など、状態が悪くなる様子を目の当たりにすることも。

残念ながら、介護は頑張れば頑張っただけ良くなる!とは言えないものなのです。終わりが見えない不安に押しつぶされそうになっている方は是非『親の介護、いつまで続くの?この状態』と思ったら。もあわせてご覧ください。

介護うつへの対策とは?

布団で眠る女性

まずは休養が第一

頑張りすぎて体を壊したり、続かなくなってしまっては元も子もありません。とにかく、いったん介護から離れる時間を作ることが大切です。

もちろん、介護をほっぽりだして休み続けることはできないと思います。

・睡眠時間を長めにとる
・昼間に少しの仮眠をとる
・湯船につかってゆっくりとする

こういった風に、小さな休養の時間を設けてみてはいかがでしょうか。忙しい介護生活を送っていると自分のことをおろそかにしてしまいがちですが、あなたの体を休めてあげることはとても大切なことです。

介護サービスを利用する

デイサービスやショートステイなどの介護サービスを利用し、自分自身にかかっている介護の負担を少しでも減らしましょう。

一人で在宅介護を続けてきた方にとっては施設や介護サービスを頼ることに抵抗があるかもしれませんが、これらは高齢者にとっても悪いことではありません。

むしろ定期的に外に出ることで季節を感じたり、同年代の方と笑あったり、レクリエーションで運動をしたりと、認知機能や身体機能の維持に良いことがたくさんあります。

外に出るのが嫌であれば、訪問介護という介護サービスも。自宅に介護ヘルパーさんがきてあらかじめ話し合っておいた介護をしてくれます。

『自分でできるのはここまで、あとは介護サービスを利用します』と線引きをするのも介護生活を円滑に送るための大事なテクニックなのです。

詳しくは、介護で疲れた自分に息抜きを!在宅サービス「訪問介護」とはをご覧ください。

周囲の人に相談する

一人で在宅介護をしていると何かと一人で抱え込む癖がついてしまうことも。

家族や友人、ケアマネージャーなど、相談できる人に『自分にとって在宅介護の何が辛いのか、どういうことを手伝って欲しいのか』をなるべく伝えておきましょう。

家族や親戚は「そんなに大変とは知らなかった、助けにいくよ」と言ってくれるかもしれません。

友人は「会う時間を調整しましょう」と理解してくれるのではないでしょうか。

ケアマネージャーは介護費用を抑える方法を教えてくれたり、適したサービスの調整をしてくれたりと、介護うつにならないような手段をいろいろと教えてくれるでしょう。

近所の介護経験者が「このやり方だともっと楽にできますよ」と介助方法のノウハウを教えてくれるかもしれません。

周りに頼るのは悪いことではありません。現に、プロの介護現場だって多くのスタッフの助け合いで成り立っているのですから。

心療内科に相談する

介護うつは「うつ病」です。病院に行くほどではないと思うかもしれませんが、無理をして取り返しのつかないことになっては大変です。

特に、眠れない・食べられないなどの身体症状が出ているときは要注意。もうだめだと思う前に、一度受診してみることをお勧めします。抗うつ薬の処方や、精神療法で体と心が整ってこれからの介護がうまくいくならそれでいいじゃありませんか。

まとめ

『介護うつ』とは介護をしている人がうつ病にかかってしまうことをさします。

まずは介護をしている自分の現状をしっかり把握しましょう。
いつもの自分じゃない、辛い、苦しいと感じたら、一人で全てを抱え込むのではなく必ず周りに相談しましょう。

家族や友人、ケアマネージャーや介護サービス、あなたの助けになってくれる人は意外と近くにいるかもしれません。

相談することは恥ずかしいことではありません。

あなたが健康でいることで、介護を受ける方も笑っていられるのです。

在宅介護を体験してきた方の乗り越え方や、家でお手軽にできる憂鬱を吹き飛ばす方法も、参考にしてみてください。

最後まで閲覧ありがとうございました。

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