家族皆で介護を!老老介護にならないように全員でサポートしよう!

自分の愛する人に介護が必要になったとき、たった一人で全ての介護をすることは、容易ではありません。若い介護士資格を持つ人でさえ体力面を心配される介護。高齢者が高齢者を介護する、老々介護を続けるのは非常に困難です。

また、人間は皆、体力の衰えに逆らえません。現時点で介護するだけの体力があったとしても、2年、3年と続いていくと、どうなっていくでしょうか?

今回は、昨今問題となっている老々介護とは何か?そして、老老介護を避けるため、家族がサポートできることとは何か?を紹介していきます。

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老老介護の問題点

腕を組んで歩く夫婦

介護をする人の体力面

老老介護とは高齢者が高齢者の介護を行うことで、主に介護をする方が65歳以上であるケースを指します。高齢者が高齢者を介護するのは、想像以上に厳しい現実があります。

実体験を紹介しますと、私の祖父は70歳の頃に脳梗塞で倒れ、右半身が動かなくなりました。祖父が倒れて最初の1年位は、祖母が一人で介護をしていました。

そんなある時、祖父の入浴介助を私が手伝うことになりました。しかし、入浴介助だけにも関わらず、思うように動かない足を支えたり、動作の一つ一つに気を遣いながらの介助は、自分の想像をはるかに超えた難しさでした。

当時学生だった私が力仕事だと思う入浴介助を、祖母は週に5回、更に、その他の介助を全て行っていたのです。その負担は計り知れないものであり、祖父の介護について家族で話し合うきっかけとなる出来事でもありました。

いくら元気な人であっても、体力には限界があります。高齢者が日常生活以上の体力を使う必要がある介護は、老老介護の問題点の代表と言えます。

介護をする人の精神面

当サイトでは、家でお手軽にできる!憂鬱を吹き飛ばす方法として、在宅介護中の負担を軽減する記事を用意していますが、老老介護では、長時間の介護による過労、また、介護の問題や悩みを誰にも打ち明けられず、一人で抱え込んでしまい、精神的に追い詰められ、体調を崩してしまう場合があります。

さらに介護は1日のほとんどを費やす必要があるため、介護する人自身の事に時間を割くことが難しくなります。精神的に追い詰められ、さらに息を抜く時間さえ無い状態だと、誰しも疲れが出てしまいます…。

私の祖母も、祖父の介護による過労で一時的に入院したことがあります。会うたびに、「孫に負担をかけさせるわけにはいかない」と言うのが口癖でした。

追い詰められた場合に最悪のケースも…

老老介護で感じている悩みを誰にも打ち明けられず、一人で抱えこむ介護者もいます。そもそも、誰のサポートも期待していない場合があります。

人間は精神的に追い詰められると、冷静な判断ができなくなります。

その結果、虐待や心中、うつ病や自殺といった最悪のケースが起きることもあります。誰も見ていない、介護する人とされる人の密室空間。何かをやっても見ている人はいない。そんな介護の環境も、最悪のケースを生み出している要因かもしれません。

それぞれの立場から見た老老介護への思い

ベンチに座ってコーヒーを飲む老夫婦

それぞれの置かれている立場によって、老老介護に対しての見方や考え方が違います。

どういったケースが考えられるか、見ていきましょう。

介護を受ける人

・自分のことで、介護をする人の手をわずらわすのは申し訳ない

・体が思うように動かなくなって、急に不安になってきた(誰に助けを求めればいいのだろう)

・そもそも介護なんて期待していない(親子間の不仲など)

・子供達をあてにしてはいけない(子供達は自分達の生活で精一杯なのだから)

・介護をする人の負担を減らすため、別の誰かにサポートしてもらいたいが、人として扱ってもらえるか不安

介護をする人

・夫や妻の面倒は自分が全て見るつもりだ(責任感)

・子供や孫に世話をさせることや負担をかけるのが申し訳ない

・家族やサービスに頼ると、甘えてしまって状態を悪化させることになるから、限界がくるまでは自分が面倒を見たい

・家族のサポートを受けたいが、どう切り出して良いかわからない

家族や周りの人

・面倒だから、できれば関わりたくない(介護に対する偏見や先入観がある)

・どうやったら老老介護をやめさせられるか(家族分担制に切り替えられるか)

・本人は自分が最後まで面倒を見ると言っているが、おそらく無理だろう

・金銭的援助をしたいが受け取ってくれない

・介護を始めてから、介護をする人が一気にやつれてしまった気がする(心配)

・自分の仕事や生活で精一杯で、介護をする余裕は無い(夫婦共働き、保育所の不足など)

ほんの一部ですが、3つの視点から老老介護に対する考え方をまとめてみました。

これらの考え方と、自分の老老介護に対しての考え方を比較することで、狭くなりがちな視野を広げて、老々介護に対する知見を広げることが期待できます。

老老介護を防ぐために家族ができること

手を取り合う2人

家族で話し合うことの大切さ    

老々介護に関わらず、介護に関して家族全員で話し合うことは、最も大切なことです。

気持ちや考え方のズレを極力無くすことで、物事は円滑に進みます。外では抜群のコミニュケーション能力を発揮できる人でも、身内になると照れくささからか、相手に対して思ったことをうまく表現できない人がいます。

しかし、曖昧なコミニュケーションで都度やり過ごしていると、思わぬところでしっぺ返しを食うことになります。気持ちのすれ違いほど悲しいことはありません。

家族皆で老老介護となっている現状に対し、自身の考えを出すことで、改善点やこれから進むべき道が見えてくるでしょう。

役割分担を決める

家での役割を決めておくと、小さなことでも介護する人の負担は確実に減ります。ほんの一例ですが、家族がサポートできることをご紹介します。

・食事の用意

毎食調理して食事介助するためには、買い出しに行かなければなりません。

在宅介護でほとんど家から出られない介護者が、どこかで時間を見つけて買い出しに行くのはとても困難です。

家族が日中、外で働いているのであれば、帰宅前に次の日の食材を買うこともできるでしょう。休日に保存の効くおかずをまとめて作ることもできます。

その他にも、調理の負担を軽くするために、スーパーやコンビニのお惣菜を利用するという手もあります。また、ネットでは宅配食といったサービスなどもあります。(ちょっとやわらかめ宅配食はこちら)様々な宅配サービスなどを調べて、一緒に選んであげる事も介護する人の負担を減らす立派なサポートとなるでしょう。

・排泄介助や入浴介助   

日々の排泄介助や入浴介助は、体力面だけでなく精神面にも負担がかかります。

私は祖父母と同居するようになってから、同性である祖父の排泄や入浴の介助を、可能な限り行っていました。

まずは1日でいいので、介護する人が行っている介助やその他の作業を、全て体験してみることが大切です。高齢者にとって何が負担になる部分なのか、どういった点でサポートすれば良いのかが、よく見えてきます。   

・掃除や洗濯

部屋が散らかっていたり、洗濯物がたまっていると、その光景を見るたびに心がすさんでしまいます。綺麗で清潔な状態だと、何だか嬉しくなりますよね。

介護で手が回らない掃除や洗濯を率先してサポートすることで、介護する人は日常生活を快適に送ることできます。

問題や悩みは家族間で共有する

介護は孤独感を感じやすい

一人で在宅介護を行っていると、不安や孤独感に悩まされることがあります。

相手のことで精一杯の日々を過ごしていると、広い視野で物事を見るのが難しくなります。

心身ともに疲れた状態で、自分の体力や金銭面の問題、将来のことを考え出すと、絶望的な気分になるのも無理ないです。自分の弱さを見せることができない人ほど、その傾向は強いのかもしれません。

疲れた状態を改善するためにも、車や公共交通機関を利用して一緒に出かけることで、気分転換を図ることをお勧めします。好きな場所、会いたい人のところへ連れて行ってあげるのも良いかもしれません。

愚痴や悩みを気軽に言える仲間や居場所を、複数持っておくのは大切なことです。

家を空けている間は、他の家族に介護をお願いしたり、介護サービスを利用するなども考えましょう。

悩みや問題は共有しよう

私は祖父と同居してから、家族が誰でも読んで書き込めるような介護日誌をつけていました。

介護に携わった人が、悩んだことや見つけた改善点について気軽に書き込むことで、問題を家族間で共有することが目的でした。

また、離れたところに住んでいる家族とも電話で定期的に連絡を取ることで、それぞれができることについて考える機会を設けていました。

最近は通信機器の進歩で、あまりお金をかけずに、誰にでも使いやすい通話サービスなどを利用できるようになっています。

介護日誌の代わりに、チャットワークなどのサービスを利用すると、いつでも現状を確認できるので良いかもしれません。

また、顔が見えるスカイプやLINEなどのビデオ通話を利用することで、介護する人や介護を受ける人に安心感を与えることができます。

こういったツールを使って、介護に携わる家族だけでなく、間接的にサポートする家族とも問題を共有することです。

「1人じゃない」ということを意識できるようになると、介護を前向きに捉えることができるようになります。

まとめ 

老老介護を避けるために一番大切なことは、家族間のコミニュケーションです。相手の視点で物事を見ることで、どういったサポートが必要か分かるようになります。

家族一人一人の意識が変われば、負担をとても軽減した、幸せな老々介護を行うことができるようになるでしょう。

また、家族で補えれない部分は訪問介護を活用したり、負担を軽減するグッズを取り入れるのも1つの選択肢です。訪問介護について詳しく知りたい方は、介護で疲れた自分に息抜きを!在宅サービス「訪問介護」とはを参考にしてください。

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