【口内を清潔に】食事後の正しい口腔ケアの方法とは!

加齢や病気により飲み込みが困難になると、食中や食後に咳こんだり、むせるようになります。こうなると、食べ物や飲み物が本来入るはずの食道ではなく気管へと入りこみり、誤嚥性肺炎を起こす危険があります。また、加齢により唾液が減少しており、口内の細菌が増えやすい状態であるため、さらに誤嚥時に肺炎になるリスクが増加してしまうのです。

そんな誤嚥性肺炎のリスクを少しでも下げるためにも、食後には必ず口腔ケアを実施するようにしましょう。

今回は、介助が必要な方の口腔ケアの正しい方法について紹介していきます。

正しい食事介助の方法に関しては、こちらをご覧ください。

【食事介助マニュアル】正しい食事介助の方法とは!?

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口腔ケアの前に確認しておくこと

おじいさんへ食事介助する女性

「ごちそうさまでした。さぁ、口腔ケアしましょう」

ちょっと待ったぁ!!

口腔ケアをより効果的に行うために、事前にいくつか確認しておくことがあるのです。

口内に食べ物が残っていないか?

食後の口内には食べカスが沢山残っています。

食べカスをある程度減らしておくためにも、食事の最後にはお茶やお水などを飲んでもらうようにしましょう。口をゆすぐようにして飲んでもらうことで、充分に食べカスを流しておきます。

また身体にマヒのある人は口内に食べ物が残りやすい傾向がありますので、しっかりと食べカスを流してもらうようにしましょう。

口腔ケアを行いやすい状態か?

口腔ケアでは水を使用するため、ベッドなどに仰向けで寝転がった状態だと、誤嚥の危険があります。口腔ケアを行う前に、できるだけ身体を起こした状態にしておきましょう。

起き上がることができない場合は、横向きになって頂くなど、仰向けで寝転がって窒息してしまう状態にはならないようにしましょう。もし、寝転がるのも困難な場合は、水を含ませたガーゼを指に巻き付けてお口の中を拭くようにしましょう。

また、口を開けてもらえない、途中で歯を噛み締めてしまうなど、口腔ケアを理解してもらえない時は、バイトブロックというゴムやプラスチックでできた器具を噛んでもらうことによって、口腔ケアをスムーズに行えるようになります。

バイトブロックがない時は、使い古しの歯ブラシの柄にゴムホースをはめ込んだもので代用できます。それを磨く側と違う場所で噛んでもらうことで、バイトブロックと同様の効果を得ることができます。

口内を清潔に!パターン別の口腔ケア方法

ここからは実際の口腔ケアの方法を紹介します。

ご自分の歯がある方、義歯の方、歯の無い方と、それぞれ、パターン別に紹介していきますので、当てはまる内容を参考にしてください。

ご自分の歯がある方

歯ブラシや舌ブラシを使って磨いていきますが、基本は口内を傷つけないよう優しくです。

1.歯ブラシを使い、歯と歯茎の間に歯ブラシの毛先が当たるように磨く
(歯ブラシの角度や向き、持ち手を変えるなど、綺麗に磨けるように工夫しましょう。また、歯が隠れていて歯ブラシが届かない場合は、ワンタクトブラシを使うことをお勧めします。)

2.舌ブラシを使い、舌や口内粘膜(内頬、上顎など)を奥から手前に優しく掻き出すように磨く

3.糸ようじ・歯間ブラシを使い、歯の間など、歯ブラシで磨けない部分を磨く
(言わずもがなですが、歯の間に汚れが残ると、虫歯や歯周病の原因になります。面倒くさがらず、しっかりと行いましょう)

4.水やぬるま湯でお口の中をゆすぐ

入れ歯の方

口腔ケアを始める前に、汚れをしっかりと落とすことができないため、入れ歯を外します。部分入れ歯でも必ず外してから口腔ケアを始めるようにしましょう。

1.歯ブラシで優しく入れ歯の表面のぬめりを落とす
(歯ブラシで強くこすると細かい傷がつき、細菌が繁殖する場合があります。入れ歯専用ブラシもあるため、参考にしてみてください。また、入れ歯を落として破損することもあるため、水を張った洗面器の上などで洗うと良いです。)

2.入れ歯ケースや専用のコップに水かぬるま湯を注ぎ、入れ歯と入れ歯洗浄剤を浸けます。
(熱湯に浸けるのは入れ歯の変形につながりますので注意が必要です。また、浸けておく時間や温度については、入れ歯洗浄剤の使用方法に従ってください。)

部分入れ歯などで自分の歯がある方は、先ほど紹介したご自分の歯がある方を参考に、残りの歯も丁寧に磨くようにしましょう。

歯のない方

「歯が無いなら口腔ケアは必要ない!」というわけではありません。歯が無くても、歯茎と内頬の間などに食べカスなどの汚れは溜まってしまうもの。誤嚥性肺炎の予防のためにも、しっかりと口腔ケアを行いましょう。

1.スポンジブラシに水を含ませ、軽くしぼり、お口の中を奥から手前にかき出すように磨く

2.水やぬるま湯でお口の中をゆすぐ

また、口腔ケア用のウェットシートという物も市販されています。使い方としては、人差し指・中指にシートを巻き付け、お口の中をぬぐうように綺麗にしていくだけです。お口の中をゆすぐことが苦手な場合、代用するのも良いでしょう。

食事介助に関しては、

【食事介助マニュアル】正しい食事介助の方法とは!?

常食?ミキサー食?高齢者の食事形態とその理由とは!

【緊急時】食事中の高齢者が誤嚥し、窒息した場合の対応とは!?

【食事拒否】高齢者がご飯を食べてくれない理由とは?

も参考になるかと思います!

食事介助に関する知識を多く身につけて対応していけると良いですね!

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