着脱介助方法の基本を知ろう!着患脱健?迎え手とは?

着脱介助で基本的な知識とされる「着患脱健(ちゃっかんだっけん)」。
あまり聞きなれない方も多いかと思います。

着脱介助をする際は、この着患脱健以外にも、いくつかの注意しなければならないポイントがあります。そこで今回、着脱介助時に抑えておきたいポイントを紹介していくため、是非、着脱介助に役立ててください。

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着脱介助の基本とは?

手をつなぐおばあさんと女性

環境を整える

どんな介助でも同じことが言えますが、介助される方が不快になることは避けなければなりません。着脱介助時に不快を軽減するため、まずは環境を整えることをお勧めします。

初めに、室温について紹介していきます。

寒い部屋で服を脱ぐのは、誰だって嫌ですよね。そこで、着脱介助をする前に、室温を適切にしておくことが大切です。しかし、エアコンはすぐに温まらないことがあるため、前もってつけておくことをお勧めします。もし、ヒーターがあれば、短時間で部分的に温めることができるため、脱衣する際は身体を冷やさず済みますし、着てもらう衣類を事前に温めておくことで、着衣する際のヒヤッとする感じを軽減できます。

また、必要なものはあらかじめ用意しておくことも、着脱介助では大切になります。
例えば、前開きのシャツと前開きの服を着る時、二枚を重ねて袖を通しておくと、腕を通すのが一回で済むようになるかもしれません。

大切なのは『介助が必要な方の立場になって考えてみる』ことです。

他にも、介助が必要な方の立場になって考えた時、取れる行動の例を紹介します。

例えば、服を脱ぐ時は、既に説明したように、寒さだけを対策すれば良いものではありません。服を脱ぐと当然ながら、肌を露出することになります。そして多くの方は、自身の肌を他人に見られることを好みません。そこでバスタオルを用意しておき、脱ぎ着する時は、身体にかけて隠してあげることで、介助される方の心理的負担を軽減することができます。

また、冷たい手で触れられると、心臓がビクッとなって、皆さん驚きますよね。そのため、介助する人の手は温めておくことが理想と言えます。

このような、思いやりとも言える行動が、着脱介助を拒否するようにならないためにも必要な行為と思われます。

着たい服を選んでもらう

皆さんも経験したことがあるかと思いますが、高級な服やオシャレな服を着ている時、また、そういった服を着こなして褒められたとき、普段より自信に溢れる自分を感じることができると思います。

それは、高齢者であっても変わりません。介助者が着せやすいことも、もちろん大切ではありますが、まずは、介助される方が着たいものを選んでもらい、着てもらうことで、様々な意欲向上に繋げることができるのです。

【高齢者のおしゃれ】おしゃれは健康にも良い効果が!?でも紹介されているように、おしゃれをすることでより健康的になる効果も期待できます。できるだけ高齢者自身に服を選んでもらいましょう!

過剰介護は避ける!

着脱介助の際、介助を必要としている方が本来できるはずのところまで介入してしまうと、残っている力をなくしてしまったり、リハビリの機会を奪いかねません。

例え動作がゆっくりで、じれったいと思ったとしても、『これはリハビリにもなることだ』と自身を納得させ、自分でできることは自分でしてもらうようにしましょう。

着脱介助の基本!着患脱健とは?

笑顔のおじいさんとおばあさん

手や足にマヒがあったり、動かせる範囲が制限されている場合、健常者みたく簡単にすんなりと脱いだり、着たりすることができなくなります。

想像して頂くと分かりやすいですが、腕が一定の位置で固定されて動かない状態で服を脱ぎ着するのって、とても難しいですよね。

その時、大切になってくるのが、『着患脱健(ちゃっかんだっけん)』です。耳慣れない言葉ですが、介護の基本となります。表現はあまり良くないのですが、マヒなどの症状で状態が悪い方の手足を患側、良い方の手足を健側と呼びます。

例えば、片マヒの人であれば、服を着る時はマヒのある側(患側)から着て、脱ぐ時はマヒのない側(健康)から脱ぐのが基本となります。着患脱健を踏まえて着脱介助することで、介助する方だけでなく、介助される方の負担を軽減することができます。

迎え手とは?

着脱介助の基本は着患脱健だけではありません。もう一つを見ていきましょう。

袖やズボンに手足を通す時は、介助する方が裾側から手を入れ、介助される方の手や足先を包み込むように持って、裾側から引き出します。これを迎え手と言い、着替えの介助の基本となります。

注意点として、動かない手足を無理に引っ張ったりすると、関節を傷めるおそれがあるため、ひじや手首などの関節は無理な動作とならないよう、支えるなどしつつ着替えるようにしましょう。

ただし、先にも述べたように、手伝い過ぎはリハビリの機会を奪ってしまいます。動かないからといって手足を動かさないままでいると、関節が固まる恐れがあるため、痛みのない範囲で意識的に動かすことで、ほぐれる効果が期待できます。

まとめ

着脱介助方法の基本を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ただ服を着たり脱いだりするだけの行為かもしれませんが、不快や痛みを軽減するために、多くの基本動作や気遣いが存在します。

また、実際に着脱介助を行う際は、声掛けが非常に重要となります。
例えば、関節の悪い人やマヒのある人は寒さによって痛みが伴う場合があるため「痛くない?大丈夫?」など、様子を伺いながら着脱介助を行うことで、不快感などを軽減することができ、より快適な介護生活をおくることができるかと思います。

これらのポイントをおさえ、実践に役立てて頂ければ幸いです。

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