【認知症サポーターとは!?】認知症を知って支えよう!

高齢化が進み、認知症という言葉を聞く機会が増えてきましたね。ですが、認知症についてしっかり説明できる人って案外少ないのではないでしょうか?「ボケることだよね」「徘徊することでしょ?」なんて声が聞こえてきそうです。

学校で教えてもらえる訳でもないですし、医療職や介護職でもなければ、詳しく知る機会はあまり無いことと思います。ですが、高齢化がピークを迎える2025年まであと少し。人口の4人に一人が75歳以上となり、医療や介護の現場だけでは支えきれなくなっていくことが予想されています。今後は専門職だけでなく、地域全体でみんなが高齢者を支えていくことが強く求められる時代になっていくのです。

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認知症を支える=認知症を知ること

では、認知症の方を支えるためには具体的に何をしたらいいのでしょうか?その一番の答えは、「認知症を正しく知ること」です。

当サイト内でもアルツハイマー型認知症の主な症状と対策について紹介していますが、認知症の症状、治療、そして一番大切になってくる対応の仕方。これらを学ぶことで、地域全体が認知症高齢者を守る砦となり、どんな立派な医療機関を作り上げるよりも大きな力となるのです。そして、認知症の啓蒙団体として有名なのが「認知症サポーターキャラバン」です。認知症を正しく知ってもらうという活動コンセプトのもと、着実にサポーターを増やしています。今日は、そんな認知症サポーターキャラバンについて紹介しようと思います。

認知症サポーターキャラバンとは?

NPO法人地域ケア政策ネットワークが主催する、認知症の啓蒙を目的とした活動です。都道府県、市区町村などの自治体と協力しながら、認知症の方が安心して過ごせる地域づくりを目指しています。具体的には、地域住民や企業などに対して認知症に関する講義を行い、「認知症サポーター」と呼ばれる支援者の輪を作ることを目的としています。2012年に開始したこの活動は、現在までに980万人もの認知症サポーターを作り、地域で高齢者を支える大きな力となっています。こうした取り組みは認知症に対する偏見の解消や、高齢者が安心して過ごせる社会づくりに寄与し、いまや世界各国から注目を集めているのです。

認知症サポーターとは?どんなことをするの?

はじめに言いましょう。これと言ったものはありません。何をやるか、ではないのです。大事なことは、「認知症に対する世間の偏見を無くし、正しい知識を持った人を増やすこと」。そして地域に支援の輪を作り、高齢者が居やすい場所をつくることです。その志のもとで行ったことであれば、何でも「活動」と言えます。認知症サポーターはオレンジの腕輪を付けています。オレンジ色は「あたたかい人助けの色」。何が人助けになるでしょうか。あなたの考えたことがサポーターの活動内容です。

誰が教えてくれるの?

認知症サポーター養成講座で講師役となる人は「メイト」と呼ばれます。自身も認知症サポーターであり、さらに特別の講義を受けることでメイトになれます。メイトはボランティアとして認知症サポーター養成講座を行い、サポーターを増やしていくための講師役になります。ちなみに、私が認知症サポーター養成講座を受けた時、教えてくれたメイトの方は地域の包括支援センターのスタッフさんと、ケアマネージャーさんの二人でした。もともと認知症に関わる機会が多い方だったので、体験談やあるある話を入れながら楽しく講義してくれましたよ。

認知症サポーター養成講座はどんなことを教えてくれるの?

大まかに、以下のような内容を講義してもらいます。

1 認知症サポーターって何?

2 認知症の症状とは?

3 認知症の診断や治療は?

4 認知症の人と接するときの心構え

5 認知症介護をしている人の気持ちを理解する

6 認知症サポーターに何ができるのか

認知症の方を支えるためには認知症のことを知る必要があります。実は、認知症というのは周囲の人の接し方次第で落ち着いたり悪くなったりすることがあるのです。記憶や見当識の低下は認知症それ自体によって起こりますが、そこで対応を間違えて怒ったり、話を聞かなかったりするのは大問題。認知症がますます進行し、徘徊する、怒りやすくなるなどの行動が出てくる原因になります。訴えに耳を傾け、意見を尊重し、安心させてあげることができれば、相手も穏やかでいられます。

そもそも、認知症の方は何もできなくなった訳ではありません。昔のことはよく覚えている方が多いですし、ちょっとのお手伝いをすれば、あとは自分で出来ることもたくさんあります。バカにしない・怒らない・安心させてあげる・ほんの少しの援助をしてあげるといった対応が必要になります。養成講座では教本のほか、動画やグループディスカッションでこうしたノウハウを学ぶことができます(※メイト次第で内容は多少変わる可能性があります)。

参加できるのはどんな人?

認知症について知りたい、力になりたいと思う人であれば、誰でも参加できます。小学生からお爺ちゃんお婆ちゃんまで、いままで介護に関わったことがない人でも大丈夫です。私が参加した時に隣に座っていた方が介護経験の無い高齢の男性だったのですが、なぜ参加したのか聞いてみると、「近所に認知症のお婆ちゃんが住んでいてね。みんなで支えてやらなきゃいけないなって思ったんだよ」とおっしゃっていました。地域の人の困りごとを知らんぷりせず、自分で出来ることはないかを考えて、この講座を知ったようです。こうしたサポーターが増えていくことは地域を守り、過ごしやすくし、自分の周りの人を守ることになります。

認知症サポーターになった人達の活動例

では、サポーターになった人たちはどんな風に活動しているのでしょうか。先ほど、「これをしなければいけない、と言ったことは無い」とお話ししましたが、サポーターたちが具体的にどう認知症の方を支えているのか気になりますよね。あくまで一例ですが、活動例を紹介します。

地域のスーパーの場合

スーパーの職員全員が認知症サポーターというお店があります。道に迷ってしまった、来たのは良いが何をすればいいか分からず数時間ウロウロしている…といった認知症のお客さんに対し、道案内をしたり家族に連絡したりしているそうです。不安を与えないよう、後ろからいきなり声をかけるのではなく、少し様子を見守って前から優しく声をかけるなど工夫をされています。こうした取り組みを行う理由として、「認知症の方だってお客様。大切にするのは当たり前です」とお話しされていました。

銀行の場合

銀行員がサポーターとなることで、お金のトラブルを減らせるよう対策しています。最近流行りの振り込め詐欺。被害者の多くは高齢者です。適切な判断ができず、高額のお金を取られてしまう認知症の方がたくさんいます。銀行員が「おかしいな」と察知できるよう、認知症の症状や行動を知っておき、お客さんを守っているのだそうです。

警察との連携

よく家の外へ出て徘徊してしまうお爺ちゃんがいました。その都度探し回らないといけないため家族はいつも大変な思いをしていたそうです。そこで、認知症サポーターの警察官に事情を説明したところ、パトロール中に道端をウロウロしているところを発見。不安になって興奮しているお爺ちゃんを声掛けで安心させつつ、無事家族に連絡することができたそうです。家族と警察の連携が見事ですし、警察の方が認知症の知識を持っていたことでうまく対応できたケースです。

アルバイトの女の子の場合

いつもお店に来てくれる認知症の方が、お金を出すのがとても遅いのだそうです。金額を間違えてしまうこともあり、本人も焦ってしまいます。学校で認知症サポーターの講義を受けていたその女の子は、レジで対応するときに「ゆっくりで大丈夫ですよ。」とか、「お手伝いしましょうか」と声をかけて、認知症の方が不安な思いをしないように心がけています。

いかがでしょうか。仕事に関わる例を挙げましたが、仕事をしていない人だっていいのです。例えば、認知症のお爺ちゃんの手を引いて道案内をする・認知症だとバカにしない・認知症ってこんな症状があるんだよと周囲に知らせる…。そうした活動だって立派な認知症サポーターの役割です。あなたはどんなサポートをしたいと思いますか?

認知症サポーターになるには

それぞれの自治体に問い合わせて参加が可能です。地域の公民館などで開催していることもありますし、企業など、大人数であれば招いて講義をしてもらうことも可能です。参加料は無料で、だいたい1時半程度の講義になります。

自治体事務局連絡先はこちら

http://www.caravanmate.com/office/

あなたのお爺ちゃん・お婆ちゃんのことを考えてください

今後ますます高齢者は増え続け、認知症の方を支える人手が不足していきます。人ごとではいられません。あなたのお爺ちゃん・お婆ちゃんのことを思い浮かべてみてください。身近な人をイメージすることで、誰も支えてくれる人がいない恐怖がリアルにわかると思います。では、どうするか。まずはみんなが認知症を知ることです。参考に、当サイトで紹介している認知症の記事リンクを載せておきます。

認知症によって症状が違う?アルツハイマーだけじゃない認知症の種類

認知症を遅らせれる?もの忘れ外来や認知症専門外来とは

政府は地域で支える医療・介護を目標に「地域包括ケア」を今後ますます進めていくでしょう。病院や介護施設が主役の時代は終わりつつあるのです。これから主役になるのは地域、そしてあなたです。認知症サポーター養成講座で一緒学んでみませんか?

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