家族だけで介護は出来る?抑えるべき確認のポイントを紹介!

「これまで何でも1人で出来ていた母が突然脳梗塞になった。」

「あんなにしっかりしていた父が骨折後歩けなくなった…。」

ある日突然、家族に介護が必要になった場合、あなたはどうしますか?自宅で面倒を見られるのか、家族だけで介護が出来るのか、きっと非常に悩むのではないでしょうか。

介護経験の無い方にとって、家族のみで面倒を見ることが出来るのかどうかの見極めは非常に難しいものです。そこで今日は、在宅介護を行うにあたって『家族だけで介護ができるのか』という視点から、最低限ここだけは見ておくべき!というチェックポイントを紹介したいと思います。

広告
広告

家族だけで介護出来るか、4つのチェックポイント

笑顔のお医者さんと家族

初めに結論から言うと、介護を家族のみで行えるかどうかはケースバイケースです。状況的に出来る人もいますし、出来ない人もいます。もしあなたが家族だけでの介護を考えている場合、以下の4点について確認してみてください。

①何にどの程度介護が必要か

まずは、1日を通しての作業活動がどこまで遂行可能かをきちんと把握することが大事です。項目は以下の通り。

・歩行(屋内、屋外、階段など)

・排泄(移動、清拭、失敗時の対処など)

・食事(準備、食べる動作、片付け、栄養管理など)

・更衣(準備、着替え、片付けなど)

・入浴(移動、浴槽のまたぎ動作、洗体、洗髪、髪を乾かす、着替えなど)

・整容(歯磨き、整髪、爪切り、洗顔、化粧など)

・通院(移動、内容理解など)

・内服(時間や数のミスは無いか)

・家事(掃除、洗濯、ゴミ捨て、調理、買い物、茶碗洗いなど)

この中のどこに介助が必要か、どの程度の手助けがいるのか、それは家族で対応可能なのかを具体的にイメージしてみてください。本人、もしくは家族だけで対応可能と判断出来れば、他の方の力を借りなくとも生活していける可能性が高いです。

②被介護者は留守番出来そうか?

家族だけで面倒を見る場合でも、365日24時間、常につきっきりになるということはほとんど不可能です。家族にも生活があり、買い物や息抜きで出かけることもあるからです。そのため、被介護者が1人きりになった時に危険なく過ごせるかどうかを確認する必要があります。例えば、以下のような視点です。

・排泄や食事が1人で果たせるか、もしくは介護を受ける時間まで待っていられるか

・外へ徘徊してしまわないか

・何か困ったことがあったときに緊急連絡はできるか

・火の不始末は無いか(参考:住宅火災の72%が高齢者?家事を防止するためにできることとは

これらの点について、本人の身体的能力だけでなく、認知機能や自宅環境も含めて評価を行う必要があります。病院入院中から、担当の作業療法士・理学療法士などに状況を聞いておくことをお勧めします。可能であれば、外泊などで一度実際に確認してから退院を目指してもいいかもしれません。

③介護力はどのくらいあるのか

次に、家族の介護力の問題です。介護力と言うと介護技能(スキル)のことを想像しやすいですが、それだけではありません。介護に関われる家族は何人いるのか、家族は1日のうち何時間自宅にいるのか、仕事や家事はどの程度しているのか、腰や膝が悪かったり病気で動きにくかったりはしないか、といった視点が必要です。

正直なところ、介護スキルは練習を繰り返せば上達しますから、どうとでもなります。むしろ、こうした介護者の生活の方が重要です。介護する側が倒れてしまっては元も子もありません。「自分がもし介護を行うとしたら…」と、1日をよくイメージしてみてください。

④本人や家族はどう考えているか

そもそも、在宅介護についてどう向き合うのかを本人および家族と確認しておく必要があります。家族から介護を受けることを嫌がる方も案外多いもの。その多くは「迷惑をかけたくない」など、家族を気遣っての理由です。娘や息子などならともかく、お嫁さんなど直接血が繋がらない方が主介護者である場合は特に、介護をお願いすることを申し訳なく思う方も多いのです。

逆に、家族以外からの介護は受けたくない!と言う方もいます。日頃から介護のあり方についての希望を確認しておくと良いかもしれませんね。

また、家族としての意思もしっかり持っておく必要があります。よく分からないまま家族だけで介護を行い、いざ始まってから破綻してしまったら大変です。自分たちの生活も守れるよう、家族として出来る部分はどこまでなのかを考えておきましょう。

もし『家族だけで介護は出来ない』と判断したら、施設に行くしかない?

以上のチェックポイントを見て、不安に感じる部分はあったでしょうか?もし、やっぱり家族だけで介護をするのは困難だ…と判断した場合、すぐに施設入所をイメージしてしまう方も多いですが、他にも方法があることを知っておきましょう。介護保険サービスを使うことで、家族の負担を減らしながら介護を行うことが可能です。

①デイサービスを利用する

自宅から通いで介護サービスを受けることができます。送迎付きの場所を選べば、時間に合わせて迎えに来てくれるので安心です。半日型、1日型など、時間はそれぞれなのでよく確認しましょう。食事や入浴のサービスを受けられるだけでなく、家族以外の方と関わる機会になったり、外出の機会になったりと、被介護者の健康のためにも良いことがたくさんあります。

②ショートステイを利用する

デイサービスは日帰りですが、ショートステイはお泊まりサービスです。家族が忙しい場合や、1週間のうち自宅にいる日が限られているような場合に利用するとリズムがつけやすいです。平日をショートステイで過ごしてもらい、土日などの家族のいる日は自宅で面倒をみるといった方もいます。うまく活用することで介護者の負担を減らすことができます。

③ホームヘルパーを利用する

ヘルパーさんに自宅へ来てもらい、入浴や排泄の介護などのサービスを手伝ってもらうことができます。外出が好きでは無い方、大勢の人がいるところが苦手な方などには特に人気のサービスです。慣れた環境で介護を受けることが出来るので、被介護者もリラックスすることができます。

介護サービスを受けるための注意点

サービスを提供する女性とサービスを受ける家族

家族だけで介護を行うのが難しい場合、上記のように介護保険サービスを利用することで家族の負担を減らすことができます。ただし、これらは介護認定を持っている方のみが受けられるサービスです。介護度は『要支援1、要支援2、要介護1〜5』までで表され、生活に介護が必要、もしくは介護予防が必要と判断された場合に認定を受けることが出来ます。詳しくは市役所や地域包括支援センターに問い合わせてみてくださいね。すでに介護認定を持っている方であれば、担当のケアマネージャーに相談してみましょう。

また、介護で疲れた自分に息抜きを!在宅サービス「訪問介護」とはも参考にしてください。

在宅介護をどの程度行うかは、介護状況・介護力の細かい分析をしてから

介護を家族だけで行うのは、『出来る』とも『出来ない』とも言えません。介護をする側・される側双方の状況に大きく左右されるので、そこをよく分析してから決めることをお勧めします。まずはチェックリストに書いたように、『1日のうちのどこに、どのくらいの介護が必要になるのか』を把握することから始めてみてください。そこに家族の生活を当てはめたとき、対応出来るかどうかが鍵となります。

最近は家族だけで介護を行わなくても済むような便利なサービスがたくさん生まれています。難しいと思った際は無理せず活用することも検討してみてくださいね。

在宅介護と施設介護の違いとは?メリット・デメリットを紹介も参考にしてください。

広告
広告
トップへ戻る